
MPX基板のトランジスタを交換
MPX基板に実装されているトランジスタは、製造からすでに 50年以上が経過している。
今回の点検で使用されている 2SC1345 の足の表面が、ススが付着したように黒く変色していることに気づいた。
インターネット上の情報を調べると、「トランジスタの足が黒くなるのは経年劣化が進行しており、ノイズの原因になる」といった記述を多く見かける。
しかし調査を進めた結果、足の黒化自体は錫メッキの酸化によるものであり、外観だけで劣化を判断すべきではない、という結論に至った。
実際にトランジスタチェッカで測定したところ
・hFE(直流電流増幅率)
・V_BE(ベース・エミッタ間電圧)
いずれも規定値から大きく乖離しておらず、静特性的には大きな問題は見られなかった。
とはいえ、実機では動作の不安定さが確認されたため、信号系だけでなく制御系トランジスタも含め MPX基板上の全トランジスタを交換した。
交換したトランジスタ一覧
Qc1: 2SC458-D(実装 2SC1345-D) ※1 MPX初段バッファ
Qc2: 2SC458-D(実装 2SC1345-D) ※1 MPXメインアンプ
Qc3: 2SC458-D(実装 2SC1345-F) ※1 38kHz同期信号生成
Qc4: 2SC945-Q ミューティング制御
Qc5: 2SC945-Q GATE制御
Qc6: 2SC945-Q パイロット検出ロジック
Qc7: 2SC1213A-C ステレオ検出・表示
※1:2SC458-D の代替品として 2SC1815-GR を使用
2SC1815-GR x 3 @12 Yahooオークション
2SC945-Q x 3 @216 Yahooオークション
2SC1213A-C x 1 @132 Yahooオークション
