ゼロックス ってコピーの会社ですよね?

ALTO

現在のコンピュータ・ネットワーク社会を支える基礎技術で、ゼロックスが大きく貢献してきたことはご存知ですか?

1970年の初め、ゼロックスパロアルト研究所(通称 PARC)は、マウスやGUI、WYSIWYG、ネットワーク技術など、現在のコンピュータの基礎技術を開発した。
コンピュータの米国三大研究所( AT&Tベル研究所 IBMトーマス・J・ワトソン研究所  ゼロックスパロアルト研究所)と呼ばれているうちのひとつが PARC
潤沢な資金を使って、未来のオフィスで使用されるであろう最先端の研究開発を行っていた。
この技術を使い世界初といわれているパーソナルコンピュータ Alto (軽自動車ではない)を開発した。
Alto は商品化されなかったが多くの研究機関に配布された。Alto はすでに Local Area Network (LAN)機能を保有していた。しかし PARC は ” 研究開発は超一流でも商売は二流 ” と揶揄され、ビジネス戦略を誤ったととも言われている。
アップルの創立者の一人、スティーブ・ジョブズ氏やマイクロソフトのビル・ゲイツ氏も PARC を訪れている。スティーブ・ジョブズは、Altoを見て驚愕したという。のちに PARC の研究者を引き抜き LISA を開発した。
彼は、このころから先見の目があったようだ。もし、この PARC の存在がなかったら Macintosh や iPod iPad さらに iPhone は、世の中に出なかったかもしれない。ビル・ゲイツ氏も PARC の保有している技術の高さを認め、同時に将来訪れるコンピュータ・ネットワーク社会を予感していたに違いない。
PARC で世界初のプリンターのページ記述言語 ” インタプレス ” を開発したジョン・ワーノック氏は、のちに Adobe システムズを創設する。
また、イーサネットを開発したロバート・メトカーフは PARC を離れ、ネットワーク機器メーカーの 3Com を設立した。(一時期 3Com は NIC 市場で Intel に次ぐ第二位のシェアを誇ったこともある。 2010年4月 3Com はヒューレッド・パッカードに買収された。)
ゼロックスパロアルト研究所公式Web Site